当麻寺「練供養会式(ねりくようえしき)」を見てきました。
青空の中、二つの峰が連なる、ふたかみ山の麓に、当麻寺はあります。
当麻寺は、極楽浄土の様子を表した「当麻曼茶羅」の信仰と、中将姫伝説で知られる古寺である。
奈良県葛城市にある当麻寺 山門
4月14日は中将姫の命日にあたり「練供養会式」が行われます。
「練供養会式」とは、当麻寺に伝わる中将姫伝説を再現した、1000年以上も続く儀式です。
(中将姫伝説は当麻寺Hpに詳しく書かれています)
儀式は4月14日16時から始まります。
14日朝には、本堂から境内の真ん中に、
高さ2m幅1.5m足らずの長い来迎橋が設置されて儀式は、この来迎橋を、二十五菩薩たちに導かれ、極楽浄土に帰って行く様子を再現します。
大勢の観衆の中、きらびやかな装束 黄金のお面をつけた、先導役の25体の菩薩様が練り歩く。
ゆっくりと所作をして、一時間ほど経ちました。大衆は皆、スマホ片手に見入ってしまう。
儀式も終わりに近づいてきました。25菩薩様に導かれ、神輿に乗った中将姫が極楽浄土に、戻って行かれました。
その頃になると、ふたかみ山の峰に夕陽が射して、神輿の中将姫、お坊様、担ぎ手も輝いて神秘的です。
当麻寺「練供養会式」は厳かで美しい。まるで、仏教絵巻を見るようです。